|  | P0sをお持ちのT.S様から次の様なメールを頂戴しました。 
 
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									|  |  RK-P0について |  | 
								
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 From: 
"T.S"
 To: <info@rosenkranz-jp.com>
 Sent: 
Friday, April 05, 2002 6:01 PM
 Subject: RK-P0について
 
 はじめまして。T.Sと申します。御社のHPを見て質問です。
 
 P0用にRK-P0がありますが、PB-DADDYあるいはPB-BIGの3個使いとのインシュレーターとしての効果の違いはどのようなものでしょうか?
 
 私はP0sの脚を受け皿を使わずにじかにラックに乗せています。あの皿は、P0sをガタがなく、ピタリと安定させて固定させるには、非常に難しく、精神衛生上よくないし、音も、皿を使わないほうがいいからです。
 
 しかし、今の音をもう少しやわらかにしたいと(表現が難しい)思っています。御社のインシュレーターを使うことでそのように変えることができるのでしょうか?。
 突然の質問ですがよろしく回答お願いします。
 
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									|  |  Re:RK-P0について |  | 
								
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									|  | ----- Original Message -----
 From:  <info@rosenkranz-jp.com>
 To: 
"T.S"
 Sent: Friday, April 05, 2002 7:52 PM
 Subject: Re:RK-P0について
 
 T.S様
 
 はじめまして、貝崎と申します。RK-P0の問い合わせありがとうございます。
 
 柔らかくと言う表現よく分ります。P-0にDADDYやBIGの3個使いということについては、私は今の今まで考えたこともありませんでした。
 
 底板については今触ったり眺めたりしたのですが、やはり心もとないですね。いい面も出て来そうでもありますが、イメージとしてはvery 
goodではなく、not 
badという感じでしょうか。
 
 RK-P0については、P-0の強靭な筐体を100%生かすべく練られて設計されておりますので、先ずこれをご体験いただければローゼンクランツの振動に対する匠の技をとくとご納得頂けるものと思います。それらのことは既にその効果を体験された方達の驚きの声が寄せられていますので、その一部はこのウェブに掲載もしております。参考にご覧になってください。
 
 また、ご興味がおありでしたら、試聴機がありますのでいつでもおっしゃってください。
 
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 ローゼンクランツ
 貝崎 静雄
 〒733-0003
 広島市西区三篠町2-17-7
 tel&fax 
082-230-3456
 nfo@rosenkranz-jp.com
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									|  | 上記のようなやり取りの中からクリニックにお伺いさせて頂く事になりました。そのT.Sさんのメインシステムは、アバロンの最高級スピーカー、そして、それをドライブするのは2,000万円近いクレルのパワーアンプです。
 
 私にとって茨城県は初めての訪問地です。常磐道に入ってすぐ谷和原(やわら)インターで降り294号を1時間ほど北上した所とお聞きしていたのですが、走れども走れども見渡す限りの平野で全く山が見えません。関東平野は本当に広いです。
 
 
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									|  |  私の手に負える代物なのか? |  | 
								
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									|  | 約束の待ち合わせ場所までT.Sさんが迎えに来てくださり、ご自宅に案内されました。外見はごく一般の日本家屋ですが、オーディオルームは地下にありました。地下室特有の静けさを感じます。
 
 いきなり目に入って来たのは、やはりアバロンのスピーカーです。その高さたるや、私の背丈以上はあるでしょう。職業病でもあるのですが部屋の中をキョロキョロ眺めますと、反対側にはビジュアル用にPMCのBB5があります。これにもPB-BIGを敷いてくれていました。
 
 
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									|  | T.Sさんはすでにアバロンのスピーカーに純正のスパイクを外して、PB-BIGを前1点の3点支持で使って下さっています。床はカーペットなのですが、BIGの効果は絶大だといって誉めて下さいました。
 
 
  BIGに出会うまではどうにもならないぐらい上手く鳴らなくて困り果てていたそうです。そんな中での好印象がこの度のクリニックになったのです。特に体験してみたい商品のご希望は「ナイアガラ」と「RK-P0」と「ミラクルサウンド・スクリーン」・・・いずれも横綱クラスの物です。 
 初めて聴くアバロンのスピーカーはさすがに雄大で深遠なサウンドを感じさせてくれます。中高音ユニット部分が三日月型に湾曲しており、リスナー側のある1点に音像が結ばれるような構造設計です。
 
 ただ、お聴かせ頂いた状態では音像が上から被さっているようです。
 
 「このスピーカーはこんなものではない!」。
 
 セッティングのどこかが少し狂っているのでしょう。
 
 「トンデモナイ!凄い音で鳴るはずだ!」という予感を随所に感じるのです。
 
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									|  |  空間の時間軸の調整 |  | 
								
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									|  | いつものように”カイザーウェーブの理論”でスピーカーを前後に動かして、その部屋に於けるスピーカーの最適ポジションを探る作業をするのに、果たしてこの重たいスピーカーが床を滑って動いてくれるのだろうか?・・・一抹の不安があります。後で教えて頂いた事ですが、ネットワークまで含めると何と!その重さは1tを越えるそうです。
 
  慎重にスピーカーの下に挿入されているPB-BIGを外してみると意外に滑って動くではありませんか、「おお〜この調子ならイケル」。一番初めにした事といえば、スピーカーの離し過ぎが原因で外側に音が広がっていないのを是正する事です。
 
 この作業は見た目の感覚で決めた後、正確にコンベックスで測って決めてやります。息子と二人で一生懸命に動かしては聴きを繰り返し、何度くらい試みたでしょうか?。
 
 最後にはわずか1ミリ位のところまで追い込んだところで、今度はスピーカーの内振り作業に入ります。せっかく1ミリ単位で合わせたのを崩す事無くやるにはどのようにするのが一番良いのか頭を絞ります。
 
 各ユニットの位相軸の合ったポイントを見立て、それの下に脊髄が通っている様なイメージでスピーカーを横から眺めます。その軸を起点にピンポイントでBIGを前1個だけ入れます。こうしてグラグラの状態で角度を決め、実物大の人物が両スピーカーの間に生まれるようにしてやるのです。
 
 この方法は大成功でした。
 
 見違えるような音楽に変身しました。
 
 部屋が広くなったように感じるのです。
 
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									|  |  ナイアガラの試聴 |  | 
								
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									|  | 続いてナイアガラの試聴に入ります。「トランスポート」、「クロックジェネレーター」、「DDコンバーター」、「DAコンバーター」といったデジタル系の物を差し込んでのテストです。もちろん壁コンからナイアガラまでのACケーブルは、ローゼンクランツの最高級モデルAC-5EX(1,785m)を使用。
 
 
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									|  | S/Nが一気に上がり、聞こえていなかった音が一杯出てくるようになりました。
 
 
  音楽の基本であるテンポが明確になり、 
 強弱の変化や音色の色彩感のグラデーションが
 
 3倍くらいに増えたようです。
 
 こうした変化は音楽に生命感をもたらします。
 
 既にPADの最高級ケーブルで機器の方は固めているのですから、
 
 良い音がして当たり前ではあります。
 
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									|  |  オーディオラックの棚板のチェック |  | 
								
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									|  | 次にローゼンクランツのP0s専用インシュレーターを装着しての試聴です。その前に高級オーディオラック=ゾーセカスの棚板の響きの方向をチェックしてから各機材をセットし直しです。
 
 「これは効きましたネェ!・・・」。
 
 流れるような音楽に気持ちもウキウキしてきます。
 
 使われている素材が同じという事もあって、ローゼンクランツのラックと基本的に似ている所もあるのですが、部所が反対なのです。ゾーセカスは柱がメイプルウッドで棚板はデッドニング処理された板の表面にアルミのプレートが貼られてあります。
 
 ローゼンクランツは柱がステンレスのパイプで棚板がメイプルウッドです。こうした違いがあるにせよゾーセカスのラックの音も高い評価が与えられています。
 
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									|  |  RK-P0の試聴 |  | 
								
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  そもそもP0sの音のグレードアップが今回の主役としてあったわけですから、これからどのような変化が起こるのかはT.Sさんにとって一番関心が高いのではないでしょうか。四隅にある純正の脚を半時計方向に回してやると上方向に抜けていきます。 
 その抜けた穴からキノコ型をした真ちゅう製の脚をねじ込みます。その下にREXタイプのオスで受けてやるのです。もちろんその脚の部分にはREXタイプのメス型の靴を履かせてありますので、上あごと下あごの噛み合わせ構造になっているのです。
 
 その振動対策に優れたRK-P0を履かせた後の音といったら、同じトランスポートの音とは思えないほどのリアリズムを感じるのです。硬くキツかった音からは想像もつかないような流麗なサウンドの誕生です。
 
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									|  |  最後に今回の真打ミラクルサウンド・スクリーンの試聴 |  | 
								
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  マストに組み立てる前に更に慎重にスダレ状の組み方をやり直します。紐の通し方に始まり、ポールの響きの方向を単に上下裏表だけで合わすのではなく、前後に関してはピンポイントに合わせ、エコブラス製のポールから7本のミラクルポールに向かって拡散するように慎重に微調整した上で組んで行きます。 
 このミラクルサウンド・スクリーンは強い音楽エネルギーを持っていますので、部屋のどの場所においてやるかによって音に大きな影響が生まれるのです。今回は両スピーカーの内側に置く初めてのケースです。
 
 ですから、セットする当の本人である私でさえ楽しみで仕方ないのです。サイズ的にはこれだけのスピーカーに位負けしていません、下手をするとミラクルサウンド・スクリーンの方が見方によっては堂々と見える事もあります。
 
 順を追って色々な試みをしましたが、ここまでの相乗効果とあいまってトンデモナイ音世界に変身したではありませんか?!。ミラクルサウンド・スクリーンのポジショニングに苦心しましたが、その甲斐あって”音楽桃源郷”の誕生です。
 
 T.Sさんの口からは満足そうな言葉が返ってきました。
 
 『目の前からスピーカーが消えるという経験が初めて出来た!?・・・』。
 
 このお言葉を頂いた瞬間が私の喜びでもあります。
 
 こんな大掛かりなシステムを調整させて頂けるなんて思ってみませんでした。
 
 貴重な体験をさせて頂けたと感謝しております。
 
 最終的に今日セッティングさせて頂いた物は全て導入して頂ける事になりました。
 
 あと、細かな事としては各ユニット間のつながりを良くしてやる為の音質改善グッズである、
 
 「スピーカーアタッチメント」と「ジャンパーケーブル」も忘れてはならない優秀な脇役であります。
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